大学生になると、何かと支出が増える一方で、将来に備えた貯金の重要性も高まってきます。
就職活動と引越しがセットになることがあるだけでなく、年収が増えるまでに時間がかかり、生活が安定するまでに時間がかかることも多いからです。
職場が肌に合わなかった場合には転職が必要になるなど、貯金があるかどうかで人生設計が変わることも珍しくないため、しっかりと備えて貯金を殖やしておくことは大切になってきます。
大学生の効率的な貯金には数字の見える化が大切になってくる
銀行口座を複数持って用途で使い分ける
銀行口座を一つにまとめることはメリットがある一方、デメリットもあります。
残高に常にまとまった金額で確認できると気が大きくなってしまい、浪費してしまう人も珍しくないからです。
貯金用の口座は普段使う口座と分けるのがおすすめで、日頃から手を付けないようにするだけでも効果を期待できます。
また、クレジットカードでお金を使いすぎる人もいるため、カード用の口座を分けてしまうのも方法です。
銀行の残高と紐づくデビットカード専用の口座を作れば、銀行残高がゼロになった途端使えなくなります。
デビットカードは娯楽費を分けたい場合などに便利になってきます。
家計簿をつけて収支のバランスをチェックする
貯金が出来ない人の多くは、収支のバランス感覚が悪く、自分がどれだけお金を使っているかを把握できなくなっています。
自分の収入と支出のバランスを見直すために家計簿をつけるのは大切で、自分がどこでお金を使っているかを把握するのに役立ちます。
家計簿をつけることで節約できる部分を見つけたり、最低限必要な生活をする、貯金額を増やすために収入を増やす必要があるなど、細かなことがわかるのです。
数字を見えるようにすることで金銭感覚が磨かれ、貯金に対する意識も高まります。
月末の収支の確認も重要になる
家計簿とあわせて重要になるのが、月末に収支の金額を把握することです。
予算をしっかりと組み立てて生活をしようとしても、不意な出費がかさむことや、収入が減ってしまうことはあり得ます。
例えば、風邪などでアルバイトを休んでしまったり、人の付き合いでお金を使いすぎたなど、計画通りに進まないこともあるからです。
体調の維持管理や人付き合いのバランスも貯金をするために重要になるため、無理に食費を削りすぎない、付き合いも時には断るなど、生活スタイルを見直すきっかけに使えます。
貯金は短期間で終わらせた方が効果的
貯金をしたい場合、余りに長期に及ぶとモチベーションが保てなくなるケースがあります。
地道に月数千円ずつ溜めるなどコツコツ頑張る人もいますが、大学生が使える時間や、将来必要になるお金を考えると厳しいものがあります。
引っ越し一回で数十万円のお金が必要になったり、転職などをする場合は無収入の月が数ヶ月続くなど、ある程度まとまったお金が求められることが多いからです。
そのため長期の休みを利用した短期バイトや、就職活動が本格化する前の期間に一気にお金をためた方が効果的で、様々な活動に余裕をもって挑めるようになります。
貯金する目標額や利用用途を決める
貯金をする場合は目標額や利用用途を決めることは大切で、目標がないとすぐに貯金を崩して浪費してしまうことに繋がるケースがあります。
銀行の口座の残高が増えていくことに喜びを覚え、貯金が趣味になる人は少数派です。
安定性を考えるのであれば、将来の就職活動を見据え、引越し金額+万が一休職や転職した場合に数ヶ月暮らせる金額を目指すと職業選択の幅が広がります。
また、海外留学や、資格取得に必要なお金など、自分に投資するお金を貯めるのもおすすめです。
不必要な食費を減らす
外食やコンビニ食が多いと、それだけ食費が増えてしまいます。
一方で、一人暮らしで自炊すると材料が余りがちになってしまうなど、悩みを抱えている大学生も珍しくありません。
食費をうまく減らすコツは、メリハリをつけることです。
全く外食をしないという生活はストレスがかかってしまい、長く続けられないことが多いからです。
月1度、週1度は予算を決めて外食をOKにするなど、工夫をするのがおすすめです。
自炊をする場合は食事をまとめて作り、冷凍にして小分けにして食べる方法があります。
一度に食べきる必要はないため、節約につなげやすくなります。
卒業旅行を目標にするなど友達と一緒にお金を貯める
友達と一緒に目標を決めて一緒にお金を貯めるのは有効な方法です。
わかりやすいのが卒業旅行などに向けてお金を貯める方法です。
目標額をわかりやすく設定できる上、お互い貯金が成功しなければ計画自体が成立しなくなります。
また、一度お金を貯めたという成功体験があれば、別の用途でお金を貯めるハードルも下がります。
就活などの優先度が高まった場合は早めに旅行のキャンセルを申し出る方法もあるため、まずはお金を貯める経験作りや、モチベーションを保つ工夫をするのがおすすめです。
大学生がお金を貯めるために今すぐ見直すべきこと
アルバイトの時給は通勤時間も含めて見直す
大学生の主な収入源になるのがアルバイトですが、人手不足の業界が増えるにつれバイトの時給相場も上がる傾向があります。
リモートワークで出来るアルバイトも存在するため、時給や通勤にかかる時間を踏まえた上でしっかりと見直すことは大切です。
交通費の支給や有休などの条件面も踏まえた上で、割に合わないと感じた場合は別な職場に移った方がメリットがあります。
アルバイトの場合、長く一つの場所に勤めることが社会的な評価に繋がらないことも多いため、正社員登用制度があるなど収入増につながる要素がない職場、時給が低い職場は変えた方が良いのです。
ケータイ代などの固定費は前提から見直して節約につなげる
ケータイ代に代表される、通信関連、電気量やガス料金は必要だからと使っていることが多く、見直しの機会が少なくなりがちです。
しかし、貯金をする場合は契約プランを見直したり、競合他社に乗り換えた方がお得な方が珍しくないのです。
ケータイの場合は、スマホの機種を格安のものにする、データ使い放題のプランを避け自宅や公共のWiFiを活用する工夫をするだけで、本体代金で数万円、月数百円から千円以上節約できる場合があります。
ガスや電気なども様々な業者が参入し、乗り換えキャンペーンや割引をつけているため、乗り換えが可能か、お得かどうか比較してみるのがおすすめです。
暇な日は単発バイトでも良いので稼ぐ
単発でもよいのでバイトで働いてほしいという業界は多く、特にイベントがあるシーズンは日給制のバイトも増える傾向があります。
夏休みやクリスマスシーズンなどは代表的で、引っ越しシーズンなどに荷物を運んだり、雑用をするためのバイト募集がかかることもあります。
定期的かつ、安定しては入れる仕事ではないため、日給が高くなることも珍しくありません。
求人サイトやアルバイト募集サイトを中心に、単発の仕事、日給制の仕事を探して収入を増やすのもおすすめです。
副業や在宅ワークで稼ぐのも方法
アルバイトやパートの募集は採用のための費用がかかるケースが多いため、より費用を節約したい企業や個人は仕事を外部に委託することが増えています。
個人が副業や在宅ワークとして仕事を受けられるチャンスに繋がっていて、隙間時間を使って稼ぐ人や、本格的に在宅ワークで稼ぐ人も珍しくなくなっています。
副業や在宅ワークで実務経験を積み、就職活動に生かしたり、個人事業主として独立する人もいるほどです。
お金の稼ぎ方に関する意識が変わるケースもあるため、インドア派の人や、隙間時間を生かしたい人におすすめです。
大学生でも工夫次第で貯金額を増やすことが出来る
大学生で貯金をしたい場合は、視野を広げることが大切です。
働き方が多様になっている分、収入を増やすチャンスも多くなっています。
サービスの価格競争も激しくなっているため、節約のためにお金の使い方を見直したり、自分のお金の使い方を見直すことで、まとまった額の貯金をすることも出来るのです。